インプラントとは?
インプラントは体内に移植される人工物の総称を差します。特に歯科用に用いられるインプラントは純チタ ンを用いた身体に親和性の非常に高いもので、その現代歯科インプラントの歴史は約50年になります。
従来は「歯をなくした後もよく噛めるようになりたい」 という思いを叶える為だけのインプラントでしたが、今では条件が揃えば、自分の他の歯と同じように、自然で美しいインプラント治療が可能になりました。
前歯のインプラント治療は奥歯よりも難易度が高いため、専門医による施術が不可欠です。当院では、技術と知識それから経験が豊富なドクターが適切に対応致します。
歯科用インプラントのメーカーは世界中で700社以上とも言われています。その中で、科学的データ、治療成績が適切に示されているインプ ラントメーカーはそのうち10社も無いのが現状です。
当院では国内はもとより国外でもシェア、成績ともにトップレベルのインプラントを使用しております。
当院が使用するインプラントメーカー
他の治療との違い
歯を失った場合の一般的な治療法は、ブリッジ(図1)や部分入れ歯(図2)などが挙げられます。これらの治療法では、周囲の歯を削る必要があり、他の歯の負担を増やすことになります。
それに対して、インプラントは周囲の歯を傷つけることなく、インプラント自体が歯として機能することで周囲の歯の負担を減らします。
図1:ブリッジ
図2:部分入れ歯
治療を受ける前に
インプラントが顎の骨に生着するには、数か月の時間が必要になります。この期間には個人差があり、顎の骨の状態や体の状態によって左右されます。
このため、インプラントを埋め込んだ後から咬めるようになるまでのスケジュールも患者さんによって異なります。また、治療効果を発揮するためには、以下の1~4が必要になります。
- 非喫煙者
- 歯周病は細菌による感染症であることへの理解
- 自宅での正しいプラークコントロールの実践
- 治療の一部としての歯科医院でのメインテナンスの継続
インプラントの構造
インプラントは大きく3つの部品から構成されています。まずは骨の中に埋め込まれている「インプラント」、被せ物となる「上部構造」、その2つをつなぐ「アバットメント」です。
図3:アバットメント
インプラントの流れ
- 術前検査CT検査を行って骨の状態を調べます。インプラントを埋める所に骨が不足していれば、骨を作る手術を行います。
- 1次手術麻酔をして、治療部分の歯茎を切開します。骨にインプラントを埋める穴を作り、インプラントを埋め込みます。埋め込んだ後は、歯茎を縫合して閉じます。
- 2次手術インプラントが顎の骨と結合する期間(2~3ヶ月)を待ち、埋め込んだインプラントを露出させます。インプラントにヒーリングアバットメントという器具を取り付けて、歯茎が適切な形に治るまで待ちます。
- 型取り歯茎が治ったらインプラントの型取りを行い、被せ物を作製します。
- 被せ物のセット。
- 経過観察術後の経過を観察します。